定例記者会見(令和5年2月22日)
会見概要
【日時】 令和5年2月22日(水曜日)2時00分~
【場所】 小美玉市役所本庁舎 2階 第2・第3会議室
【出席者】
参加報道機関:NHK、読売新聞、時事通信社、茨城新聞、毎日新聞、日本工業経済新聞、朝日新聞、日刊建設新聞
市:市長、副市長、教育長、市長公室長、秘書政策課長、各部署担当
市長あいさつ
説明案件
令和5年第1回定例記者会見資料
令和5年第1回小美玉市議会定例会提出議案(pdf 370 KB)
イベント情報(pdf 636 KB)
「小美玉市民の日記念事業」チラシ(pdf 842 KB)
質疑応答
(1)議案に関する質疑
記者: 資料6ページ、歳入の部分で、9.環境性能割交付金と23.市債のマイナスが大きかったのかと思いますが、その理由について教えてください。
担当:環境性能割交付金ですが、こちらは自動車取得税に代わり、自動車の環境性能に応じて取得価格の0~3%が課税され、それに県に納められた額の40.85%が、市町村道の延長及び面積により按分して交付されるものです。今回の減額に関しては、国の参考伸率を踏まえて減額とさせていただいております。次に市債ですが、減額の主なものとしては、臨時財政対策債が2億5,000万円の減、合併特例債が840万円の減、広域ごみ処理施設建設事業債が6,060万円の減、耐震性貯水槽設置事業債が2,500万円の減ということで、減額が多かったというところで全体的に減額となっております。
記者:分かりました。あと、個別の施策に関して伺えればと思うのですが、14ページ「債権管理業務の効率化」で、この予算は具体的にどこに使われると理解したらよろしいでしょうか。
担当:こちらの業務は、市が管理する債権の法令・判例等が広域であるため、時効の考え方や債権の性質等も異なっております。こちらに対して専門的な見地から助言が必要であるという観点から、自治体の債権に詳しいコンサルタントに対して委託することを検討しております。その費用となっております。
記者:ありがとうございます。あと、15ページ「分庁舎の建設設計業務」で、こちらは災害時の実働部隊の拠点になるということですが、具体的に備蓄の場所なのか、どういった活動が予定されているものでしょうか。もう決まっているものがあれば教えてください。
担当:災害実働部隊の拠点ということで、実際には都市建設部が入る予定ですが、基本的には土木資材等、そういったものの備蓄がメインとなってくるかと思います。
記者:これまで別のところに置いていたものを、今回の件を受けてそちらに備蓄する形になるということでしょうか。
担当:はい。
記者:分かりました。あと、23ページ「ランドセル購入」ですが、具体的には、来年度入学者ではなく、再来年度入学者への対応ということで6色になるという理解でよかったでしょうか。
担当:その通りでございます。
記者:ありがとうございます。配布の仕方に関して、これまでどうだったかというところと、今後も変更ないかを教えてください。
担当:これまでの配布方法は、コロナ禍以前は「七つの祝い」という事業を実施し、その際の配布でしたが、「七つの祝い」をここ3年実施しておらず、現在の配布方法としては、市内3ヶ所小川地区・美野里地区・玉里地区の公民館等を利用し、手紙を郵送し指定した期日に取りに来ていただく形を取っておりました。新年度につきましては、ランドセルの配布時期、納品の時期もまだ定まっておりませんが、同じような形で配布をしていきたいと考えています。
記者:分かりました。最後に市長に伺いできればと思うのですが、新年度の予算に際して、何としても取り組みたくて、今回取り組むことができたというような、特に重点を置いて作ったものがあれば教えてください。新規や拡充も含めて伺えればと思います。
市長:初めての予算編成ということで。私の5つの公約であります、教育、農業、福祉、地域防災、商工観光。その中で、先ほど新規事業も申し上げましたが、この年度から第2次総合計画の後期基本計画を実施するということで、それに重点施策5項目もきっちりと反映させております。新規分野では、一例として、商工観光の面では、初めてですが小美玉市花火大会。福祉関係では、子育て世帯への支援ということで、おむつの購入補助。さらには、これも初めてですが、最近帯状疱疹に罹る方がいると結構耳にしたもので、罹ると結構ひどいらしく、重症化の可能性もあるということで。50歳以上ですが、一般のワクチン8,000円位するそうですが半分助成するということで、これも新規事業です。あと、ふるさと納税。収入がこれから色々な状況で減ってくるという予想もされているので、その収入を補う面で、今まで複数の仕事の中の一部だったのですが、今度は完全に独立化してふるさと納税係で、専門の人員を配置します。そういうような新しいところを入れております。
記者:分かりました。ありがとうございます。
記者:新規事業の中で県内44市町村で初めてのものがあれば、教えてください。
市長:先ほど申し上げた中で、帯状疱疹の助成は、おそらく県内では私が知る限りでは初めてと思っています。
記者:健康増進課の方もお調べになりましたか。
担当:現時点で把握しているのは、小美玉市初めてということで認識しておりますが、次年度予算化に向けて動いている市町村は2市町村ほどあると聞いております。
記者:次年度というのは令和6年度ですか、令和5年度ですか。
担当:失礼しました。令和5年度に、本市以外で2市町村ほど動きがあると聞いております。
記者:横並びでということですね。
担当:その通りです。
記者:分かりました。他にはありますか。
担当:17ページとなります。「会計年度任用職員の業務を民間委託」ということでお示しさせていただいております。こちらについては、県内他自治体に先行して行うこととなっております。
記者:また後で県内初があったら教えてください。順番にお聞きしていきます。11ページ「ふるさと納税係を専任で設置」というのは、4月1日付でいいのでしょうか。そして何人でしょうか。
担当:ふるさと納税係につきましては、4月1日からとなります。配属人数に関しては、組織全体の人数の中で決定し、明確な人数はこの後組織構成の中でお示していくこととなりますので、今回の回答は控えさせていただきたいと思います。
記者:14ページ「債権管理業務の効率化」ですが、税以外の債権の一部の滞納が累積しているというのは、どういう背景があるんでしょうか。
担当:先ほど回答でご説明させていただいたのですが、債権管理する際に、色々な税目、債権の中には住宅使用料、保育料や放課後子どもプラン保護者負担金、生活保護費の返還と、多種多様な債権がございます。こちらについては、根拠となる法令や判例が広域なため、時効の考え方や債権の性質なども異なっております。これらを適切に管理するために、債権管理に詳しいコンサルタントに委託し、行政の方でその内容について学んだ上で、条例等を制定していければと考えております。
記者:どうして滞納が増えているのかという、その背景を知りたいです。
担当:やはり各課での対応が、税以外の債権について滞納整理に関するノウハウや知識が不足していたりしますので、徴収することはなかなか難しいというところがございます。そういった知識やノウハウを習得するために、委託するような形で考えております。
記者:払ってくれという文書は出しているけれども払わないんですよね。
担当:はい。取り方も、公債権・私債権等ですが、裁判所に申し立てをするとか、色々な手法の違いがございます。そういった手法に熟知している職員の数が現在あまりいないということで、そういった部分をきちんと学習した上で、適切な対応を取れるような状態にしていきたいと考えております。
記者:分かりました。次、17ページ目「会計年度任用職員の業務を民間委託」で、目的のところに書いてありますが、毎年入れ替えないといけないんですか。その課題について、もう少し肉付けして説明していただけますか。
担当:こちら名前の通り、会計年度任用職員ということですので、1会計年度ということで、任用期限の一番最大が1年度となっております。募集をかけ、採用に向けての試験、面接、要は選考するということが毎年必要となっております。その中で、長期の安定した雇用を求めている方等からしますと、また来年も申し込んで試験を受けるというところが、必ず1年のサイクルに入ってくるということで、長期的に働きたい方に対してというのが、こちらの制度上提供できていないということもあります。そういったことも含め、安定的な人材確保というところを見込んで、こういった民間委託を進めておりました。
記者:選考され続ければ複数年度同じ部署で仕事ができるわけですか。
担当:前提としては、それを約束できるものではないという位置付けとなりますが、実際選考で採用となった方の実績において、同じ部署に配属ということは今までの事例としては大多数がそうなっている現状ではございます。
記者:人数は何人分ですか。
担当:今回約70名包括業務委託ということで対象としております。
記者:全体で会計年度任用職員は今年度何人いらっしゃるんですか。
担当:約200名おります。
記者:そのうちの70名にされる理由はどういうところですか。
担当:業務委託の業務の選定については、関係部署等と協議しまして、今回実際に業務委託の方に移れるという見込みが立った業務を今年度選定しまして、資料にございます幼稚園生活介助業務等の業務を委託するということで進めておりました。
記者:残りの130名の方についても、順次準備ができれば、民間委託にしていくという考え方でしょうか。
担当:今回会計年度任用職員を継続する業務については、主に事務業務の方がほとんどとなります。こちらについては、現在進めているDX推進の中で、実際に人が必要であるのか、デジタル化等の対応でそこが補えるのか等を見極めながら、この包括業務をさらに研究しながら、委託に出す部分、他の手立てで補う部分を整理して進めていきたいと考えております。
記者:70名プラスアルファの部分は、どうするかは未定ということでいいですか。
担当:次年度以降研究しながら進めていきたいと考えております。
記者:あと、24ページ目の紙おむつですが、これは新生児何人位生まれると見込んで、1万5,000円分、これは紙おむつ何枚分位でしょうか。
担当:紙おむつクーポンですが、290名を予定しております。
記者:1万5,000円分で何日分というか、どれ位でしょうか。
担当:1万5,000円で1ヶ月1パックということで、12ヶ月分を予定しております。
記者:1万5,000円で1年分使えるということですね。
担当:1ヶ月1パックで、1ヶ月1,250円掛ける12ヶ月ということで予定しております。
記者:約1年分ということですね。分かりました。先ほど市長からご説明あった帯状疱疹ですが、今流行っているとか何か背景があるのでしょうか。
市長:流行っているまでは行っていないのですが、私の知り合いも罹ったということで、所管の方でもそういう情報的なものが来ています。
担当:調査した中では具体的な数字は掴んでいませんが、やはり情報として入ってくるのは、罹患したという方のお声が大分増えてきたという状況にございまして、メディア等で市民の認知度がアップしたということもあり、要望が高まってきたということで今回予算化に繋がっております。
記者:これは何人分でしょうか。
担当:予算上、50歳以上の方の約1.5%という計算で、365人分の予算化です。要望が増えてくれば補正等をして増額していく方向でおります。
記者:分かりました。あと、45ページ目「幼児用の防災ヘルメット」、これは1ついくらで何人分買うんですか。
担当:防災ヘルメットの個数ですが、150個を予定しております。金額が1つ4,650円です。
記者:あと、放水銃ですが、これを整備するのは珍しいんですか。
担当:消防本部が今回立ち会っていないのですが、放水銃自体はおそらく、少し珍しいと言いますか、そんなに配備はしていないと思われます。
記者:何か背景があってですか。放水銃が必要だったけどなかったとか。
担当:数年前からこちらの配備について要望が出ておりまして、この表題にもありますが、おそらく水圧が結構強いので、初期消火に結構強く働くと言いますか、そういったところもあり配備を要望していたという背景があり、今回予算化に繋がったということで聞いています。
記者:ありがとうました。
記者:39ページ「花火大会の開催」ですが、新規ということですが、花火大会開催の要望が上がってきて行うということですか。どういう背景があるのかを知りたいです。
市長:小美玉市では、ふるさとふれあい祭りという事業があったのですが、そこで市民が集まって昼間色んなアトラクション、夜は盆踊り等をして、その後花火を打ち上げていました。その場所の希望ヶ丘公園は、今周りに住宅がたくさんあり、近くでは、石岡小美玉スマートインターチェンジから、空港線が新しく開通し、そこでの花火はなかなか難しいかなということで、色々警察とも協議しまして。お祭り自体もマンネリ化のような感じで、参加者もだんだん減る中で、ご存知の通り小美玉市は3つの町村で合併しましたので、統一感を醸成させようということでお祭りが始まり、10年以上過ぎ、ある程度の役目を果たしたのかなと。今度は別な形で、小美玉市は霞ヶ浦を有していますので、霞ヶ浦の湖上で花火大会ということで、市民にも花火を見ていただき、今までコロナで内々な面があったのを、市民と市外からも観光のような感じで呼び込もうということで、初めての企画です。確かに要望もありました。
記者:今お話があった通り、霞ヶ浦湖畔ということですが、下玉里地区にまとまった広さの会場になるようなところはあるんですか。
市長:大井戸湖岸公園という、面積で2ヘクタール以上位の公園があります。一部遊具もあるのですが、そこをメイン会場にしようと考えています。
記者:開催が夏祭りなのかなと思ったら10月なんですね。その辺は何か、台風の時期を避けるとかそういうことですか。
市長:周りが蓮田で、ちょうど10月頃葉が枯れますので、葉が青いうちは上に花火が落ちると生育に被害があると思い、耕作者にも相談したところ、10月以降だったら葉が枯れるから何の問題もありませんよということで、10月にした経緯があります。
記者:分かりました。
記者:市長に対してですが、今回の予算編成、改めてもう一度、市長選に出た時から掲げられていた項目を、後期基本計画に沿った内容に盛り込んで、そういった事業をという話があったのですが、今年度の予算のすごく力を入れたところとか、メリハリをつけたところとか、市長として初めて予算を編成したという気構えを込めたところとか、そういうものをもう一度、お言葉をいただきたいのですが、よろしくお願いします。
市長:先ほどからの繰り返しにはなりますが、公約に入れた5つの重点施策、例えば農業の話がさっき出なかったので、農業もブランド化して、これからは差別化を図ろうと。例えば、小美玉市はニラの産地ですが、市場に出るのはどこ行ってもニラでしかないので、ブランド化を図るということで。ニラはスタートが早かったのですが、小美玉市は「緑王」というブランドを市場に出しているのですが、通常のニラの市場価格より少し高く市場で買ってもらえるということで。今レンコンなども差別化図ろうということで、まだ名称は決まっていませんが、新しい小美玉のレンコンのブランド化を図っています。農業の場合はブランド化を図ろうということで。あとは福祉、先ほど言ったように子育て支援ということでおむつの補助、クーポン券の配布に取り組みます。地域防災は先ほど話ありました通り、小学生位になると地震でもすぐ行動できるのですが、幼児向けにコンパクトな折り畳み式のヘルメットを、折り畳み式なので少し高いですが、近くに置けるということで取り入れました。商工観光は、ただいま申し上げた通り、新しい花火大会を市のイベントとして新規で入れさせていただきました。教育の方も、地域と学校が協働の学校づくりをしようということで、コミュニティスクール、地域と学校がさらに協働で学校づくりをしようということで、それも新しく盛り込みました。あと中長期で、県にいる時から私の施策の中心にやってきたのが国道6号です。朝は慢性的な渋滞なので、早期に国道6号の4車線化をと。現道拡幅はちょっと難しいので、バイパスになると思うのですが。今年も国交省の方に行きまして、かなり国の方も、都市計画の一歩手前かなと思うのですが、今度は関東地方小委員会にのるような話を伺っております。
記者:ありがとうございました。あと、歳入と歳出の関係で言うと、やりくりで大変だった部分とか、今年は県とか大体市税収入が伸びている、そういう傾向にあるという話をあちこちで聞きますけれども。同じような傾向かとは思うのですが、予算上のやりくりで苦労したところ、工夫したところ、そういう角度で説明をお願いできますでしょうか。
市長:県税の方も増になったということで、各市町村も増になっていると思うのですが、苦労したというのは、昨年何回補正やったでしょうか、電気料金がかなり上がってきております。今年はおそらく1.4倍位になるということで。新たな支出ですから、電気料が上がるということで補正は仕方ないのですが、1.4倍上がるという情報が東電の方から上がってきたので、その分のお金の配分が少し苦労したところでございます。
記者:ありがとうございました。
(2)その他一般に関する質疑
記者:市長にお伺いできればと思うのですが、茨城空港の関係で、国際線が一部再開するということで、台北便が再開予定で、新たに高雄が就航すると決定したということだと思うのですが、それについて受けとめや期待を伺いたいと思います。
市長:今月、大井川知事がトップセールスで台湾に行きまして、県の農産物とか企業関係との宣伝、売り込みと言いますか、その前に台北便の定期便というのは決まりまして。いわゆるサプライズかと思うのですが、高雄便を4月から週3便、定期便に近い形で運行するということで、今までご覧の通り国際線がなかったものですから、それによって賑わい、活気が出るかなと捉えております。
記者:地元の方、観光関係の方、関係者の方とかからお声も入っていますでしょうか。
市長:市も台北便に合わせて、色んな観光案内等々の予算もついております。あとは、小美玉市は非常に霞ヶ浦が観光として位置付けられていますので。その中で台湾は、世界で最大の自転車メーカーがあるのですが、「ジャイアント」という、台湾の皆さんサイクリングが国民的に好きということで、霞ヶ浦りんりんロードがありますので、そこの観光案内と言いますか、力入れてやりたいなと思っています。
記者:ありがとうございます。
記者:今の市長のご発言で、自転車の誘客要は観光案内に力を入れるということですが、特に新年度予算にはざっと主な項目見ただけでも見当たらないのですが、その辺についてはどうですか。
市長:これは、観光協会の中でかな。
担当:新年度予算については、サイクリング関係の予算計上はしてございません。
市長:サイクリングの予算は入れておりません。様子を見ながらということで。
以上、閉会