第2期小美玉市まち・ひと・しごと創生総合戦略について
第2期小美玉市まち・ひと・しごと創生総合戦略
改訂の趣旨
人口減少・少子高齢化という構造的な課題が深刻化する中、国と地方が一体となり、将来にわたって活力を維持するため、2014(平成26)年9 月に内閣府においてまち・ひと・しごと創生本部が創設され、同年12 月に「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定されました。
本市においては、2016(平成28)年3 月に人口減少対策、定住促進の施策を進めるため「小美玉市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン」、「小美玉市まち・ひと・しごと創生総合戦略ダイヤモンドシティ・プロジェクト」を策定し、「小美玉市民としての誇り」、「飛翔するまち小美玉」、「マーケティングを用いた自治体経営」の理念のもと、20~30 歳代の流出を食い止めるための戦略的な事業を展開しています。
そうした中、国および県の「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」を踏まえ、これまでの人口減少・定住促進に関する施策を切れ目なく実施していくため、より実効性の高い戦略に改定するものとします。
第2期総合戦略の狙い
第2期を構築する過程で、多様な市民組織や専門機関に参画いただきながら、全庁を挙げて課題抽出と強みを生かした戦略づくりを行いました。
第1期の検証を踏まえ、第2期で強調したのは「市民が創意工夫して力を発揮したくなる」戦略とした点です。
まちへの愛着・誇り・当事者意識を持つ、いわゆるシビックプライドに基づく行動・支援を、課題解決のための原動力と位置づけ、小美玉市全体として相乗効果を上げていく、市民が主役の総合戦略としました。(市長あいさつ文より引用)
第2期総合戦略の一部改訂
令和2年3月に策定した第2期総合戦略の内容について一部改訂を行いました。改訂については令和4年3月31日に開催した「小美玉市まち・ひと・しごと創生有識者会議」において、委員による協議および承認をいただき、今後は改訂部分も含め、総合戦略のさらなる推進を図ります。
【改訂について】
■改定日:令和4年3月31日(第11回小美玉市まち・ひと・しごと創生有識者会議において承認)
■改訂箇所
・政策分野2-基本的方向1における事業内容の改訂
◆ 第2期小美玉市まちひとしごと創生総合戦略(概要版)(pdf 2.09 MB)
総合戦略サイクルイメージ
第2期小美玉市まち・ひと・しごと創生総合戦略の概要
総合戦略改訂における基本視点(基本理念は第1期を継承)
■視点1:小美玉市民の持つ潜在力を生かす(シビックプライド)
シティプロモーションの主役である本市で活躍する方々の無限の潜在力を、新しい取組を実現するための推進力として生かします。市民自らがプレイヤー
となって活躍する機会と場を提供し、定住意識を高める具体的事業を推進します。
そのための明確な推進方策を示し、実行性の高い戦略を再構築します。
■視点2:コミュニケーションの飛躍的強化(小美玉デジタルコミュニケーション)
テクノロジーの浸透により、我々を取り巻く環境は劇的に変化し、あらゆる体験の入り口がPC やスマートフォンなどのデジタル機器へと変化しつつあります。市内外の参画者・利用者・行政の相互をつなげる、より多様なデジタルコミュニケーション基盤を構築し、地方の自立が求められる時代に向けて本市の優位性の確立を目指します。
※デジタルコミュニケーション
インターネットを利用する情報通信技術の総称。企業と消費者との双方向のやりとりを円滑に進めるための手段として戦略的に用いられる場合もある。
■視点3:対象(ターゲット)届く戦略(マーケティング手法の活用)
5年間の施策・事業の振り返り、基本目標に掲げる目標値やKPIの達成状況に基づき、本市への人口定着に必要な施策・事業を再構築します。積極的なビルド&スクラップを図るとともに、対象・目的を明確に設定した実効性の高い戦略を展開します。また、施策・事業レベルでの目標設定を明確にし、目標の確実な実現を重視した取組を推進します。
第2期総合戦略策定におけるメソッド(手法)
よりターゲットに特化した総合戦略へ
総合計画においては、教育、医療、福祉、住環境、産業、防災、行財政などあらゆる分野において、もれなく市民生活を支え、充実を図るための包括的な計画となっています。総合戦略は、総合計画との整合を図りながら、人口減少対策につながる地域の活力を増進していくため、重点的に取り上げていくべき層を対象とした戦略とします。
エクスペリエンス・デザイン(体験鎖設計)による4つの政策分野の効果的な連携
第2期小美玉市まち・ひと・しごと創生総合戦略の改定にあたっては、体験鎖設計の手法を用いて事業設計を行いました。対象となるケースに合わせて「誰が」、「どんな体験」を必要としているかを中心に考え、「結婚・子育て支援」、「地域資源の活用」、「仕事創出・就業支援」、「移住・定住促進」の4つの政策分野から体験鎖設計によって組み立てられた事業を効果的に提供していきます。エクスペリエンス・デザイン(体験鎖設計)とは?
課題の発生と解決を長期的にとらえ、ばらばらになっている「体験」を横断的に点検し、良い「体験」が鎖となって続くように設計していく手法です。小美玉市では「誰に」、「どんな体験」を提供すべきなのかを考えて実施していく課題解決過程を、行政の計画策定のプロセスとして活用しました。
若者が小美玉市に住み、結婚や子育てを通して生活を楽しみ、地域に根づいた仕事をもって小美玉市と関わっていくという過程の中で、必要とされるものは何か、という視点から事業を設計しています。
小美玉市人口ビジョン(令和2年3月策定)
今回の人口ビジョンは、現時点での人口動向分析、将来人口推計などのデータに基づき策定時からの変化を把握するとともに、国・県の方針を踏まえ、人口ビジョンの検証・見直しを行うものです。
※人口ビジョンの対象期間は国の計画期間に基づき最終年を2060年度(令和42年度)とし、中間年を2040年度(令和22年度)としています。