下水道に雨水は流せません
小美玉市の下水道は「分流式」です
市の下水道は、家庭などからの汚水(トイレ、台所、風呂、洗濯機などの排水)と雨水を別々に流す「分流式下水道」です。
下水道に流すことができるのは汚水のみで、家の屋根や庭に降った雨水、外流しからの水は、宅地内で雨水貯留浸透施設(雨水浸透ます等)を設置して処理しなければなりません。
雨水を下水道に流していませんか?
分流式下水道は、雨水が流入しない構造になっているため、下水処理場に流入する汚水量は天候に左右されることはありません。
しかし、実際は雨天時に流入する汚水量は晴天時に比べ増加しています。
雨天時に流入汚水量が増える原因のひとつとして、家の屋根や庭に降った雨水を汚水管に接続してしまう「誤接続」があります。
雨水を下水道に流してしまうと・・・
下水処理施設は、雨水が流入することを想定して整備されていないため、汚水量が下水処理施設の処理能力の限界を超えると機能がマヒしてしまいます。
下水処理施設の機能がマヒしてしまうと、次のような事態を引き起こしかねません。
・家庭からの汚水が流れにくくなったり、逆流したりしてしまう
・道路上のマンホールや公共汚水ます、排水設備のますから汚水があふれてしまう
また、処理する汚水量の増加は、汚水処理費用の増加につながります。
そして、本来処理する必要のない雨水が流入することで、汚水処理施設に負荷がかかり、機器の寿命を縮める原因となります。
雨水が汚水管に流れていないか確認しましょう
当初は、雨水を汚水管に接続していなくても、建物の増築・改築・リフォームの際に誤接続してしまうケースが多く見受けられます。
建物を増築・改築する時は、建築した時の図面で接続する排水管の接続先を確認し、誤接続していないか、今一度確認をお願いします。
もしも雨水管が汚水管につながっていたら
早急に改善をしていただくようご協力をお願いします。
改修工事にかかる費用は自己負担になりますが、改修工事については、市の指定工事店に依頼してください。
接続を放置していると・・・
雨水を汚水管へ流入させることは、下水処理施設に重大な損害を与える可能性があるため、厳しく制限されています。
万一、雨水管を汚水管へ接続するような行為を見つけた場合、小美玉市公共下水道条例第31条の定めるところにより、市から改善命令を行います。
改善命令を受けても、なお誤接続の改善が確認できない場合、小美玉市公共下水道条例第42条第7号の定めるところにより、5万円以下の過料に処せられます。