○小美玉市委託業務成績評定要領
平成18年10月30日
訓令第113号
(趣旨)
第1条 この訓令は、市の委託する建設工事に係る委託業務の成績評定(以下「評定」という。)について必要な事項を定め、厳正かつ的確な評価の実施を図り、もって業者の適正な選定及び指導育成に資することを目的とする。
(評価の対象)
第2条 この訓令において評定の対象となる委託は、市が委託する建設工事に係る設計、調査及び測量業務で、委託金額が300万円を超える業務とする。ただし、主管部長が業務の性質により評定の対象としないと特に定めたものは、この限りでない。
(評定の内容)
第3条 評定は、委託業務ごとに委託業務成績評定書(別表第1。以下「評定書」という。)に基づき、行うものとする。
(評定者)
第4条 評定者は、次のとおりとする。
(1) 監督員 財務規則第151条第2項に規定する者をいう。
(2) 主管課長 委託業務の執行を所管する課等の長をいう。
(3) 検査員 財務規則第152条第2項に規定する者をいう。
(評定の方法)
第5条 監督員及び主管課長は、委託業務成績評定考査項目表(別表第2。以下「考査項目表」という。)に基づき、それぞれ独立の立場で的確かつ公正に評定を行い、評定書を作成する。
2 検査員は、監督員及び主管課長による評定書の作成後、考査項目表に基づき、業務完了検査終了後に監督員及び主管課長とは独立の立場で的確かつ公正に評定を行い、評定点合計を求める。
(検査成績の通知)
第6条 検査担当課長(入札及び契約を所管する課の長をいう。以下同じ。)は、前条により評定した評定点合計及び次の各号に掲げる評定点合計に対応する当該各号に定める記号(以下「評点記号」という。)を記し、小美玉市建設工事施工・委託業務執行の手続及び監督規程(平成18年小美玉市訓令第65号)第86条の規定とあわせて主管課長に送付する。
(1) 85点~100点 A (優秀)
(2) 75点~84点 B (良好)
(3) 60点~74点 C (普通)
(4) 50点~59点 D (やや劣る)
(5) 49点以下 E (劣る)
(評定の修正)
第7条 検査担当課長は、前条の送付をした後、瑕疵担保期間中に瑕疵が認められた場合、又はその他の理由により評定を修正する必要があると認められる場合は、評定を修正し主管課長に送付する。
2 主管課長は、前項の規定により修正の送付を受けたときは、遅滞なくその結果を受託者に通知するものとする。
(成績結果に関する報告)
第8条 検査担当課長は、評定記号がA、D又はEに該当する業務について、その業務の種別、受託者等を指名業者選考委員会に報告する。
附則
この訓令は、平成18年10月30日から施行する。
別表第2(第5条関係)
委託業務成績評定考査項目表
考査項目 | 監督員 | 主管課長 | 検査員 | |||||||
項目 | 区分 | a | b | c | a | b | c | a | b | c |
業務の実施計画段階 | 業務の理解 | ・業務の目的と内容を十分把握していた。 | ・業務の目的と内容を概ね把握していた。 | ・業務の目的と内容についての理解、把握が不十分であった。 | ・業務の目的と内容を十分把握していた。 | ・業務の目的と内容を概ね把握していた。 | ・業務の目的と内容についての理解、把握が不十分であった。 |
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事前準備 | ・既往調査文献の参照等、十分な事前準備の調査や資料整理を行った。 | ・事前準備の調査や資料整理を概ね行った。 | ・事前準備の調査、資料整理が不十分であった。 | ・既往調査文献の参照等、十分な事前準備の調査や資料整理を行った。 | ・事前準備の調査や資料整理を概ね行った。 | ・事前準備の調査、資料整理が不十分であった。 |
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・業務の目的に照らし、現地調査を十分行った。 | ・業務の目的に照らし、一応の現地調査を行った。 | ・業務の目的に照らし、現地調査の実施が不十分であった。 | ・業務の目的に照らし、現地調査を十分行った。 | ・業務の目的に照らし、一応の現地調査を行った。 | ・業務の目的に照らし、現地調査の実施が不十分であった。 |
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打合せ協議 | ・業務計画等に関する当初の打合せにおいて、有益な提案等、積極的な取組みが見られた。 | ・業務計画等に関する当初の打合せにおいて、疑義についての質問及び提案等の取組みに、ある程度の積極性が見られた。 | ・業務計画等に関する当初の打合せにおいて、疑義についての質問等の取組みに、積極性が見られなかった。 | ・業務計画等に関する当初の打合せにおいて、有益な提案等、積極的な取組みが見られた。 | ・業務計画等に関する当初の打合せにおいて、疑義についての質問及び提案等の取組みに、ある程度の積極性が見られた。 | ・業務計画等に関する当初の打合せにおいて、疑義についての質問等の取組みに、積極性が見られなかった。 |
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業務計画書 | ・解析手法等の技術的な内容が適切、十分であって、これに基づく実施手順、工程計画の設定も適切なものとなっていた。 | ・解析手法等の技術的な内容が概ね適切でこれに基づく実施手順、工程計画の設定も一応満足なものになっていた。 | ・解析手法等の技術的な内容が不適切、不十分であって、これに基づく実施手順、工程計画の設定も適切さを欠いた。 | ・解析手法等の技術的な内容が適切、十分であって、これに基づく実施手順、工程計画の設定も適切なものとなっていた。 | ・解析手法等の技術的な内容が概ね適切でこれに基づく実施手順、工程計画の設定も一応満足なものになっていた。 | ・解析手法等の技術的な内容が不適切、不十分であって、これに基づく実施手順、工程計画の設定も適切さを欠いた。 |
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業務の遂行段階 | 打合せ協議 | ・打合せの時期、内容が適切であって、指示、協議事項を正確に理解し、適切な打合せ記録を作成した。 | ・打合せの時期、内容が概ね適切であって、指示、協議事項についても概ね正確に理解し、打合せ記録を作成した。 | ・打合せの時期、内容が不適切であって、指示、協議事項の理解に正確さを欠き、打合せ記録の作成が不適切であった。 | ・打合せの時期、内容が適切であって、指示、協議事項を正確に理解し、適切な打合せ記録を作成した。 | ・打合せの時期、内容が概ね適切であって、指示、協議事項についても概ね正確に理解し、打合せ記録を作成した。 | ・打合せの時期、内容が不適切であって、指示、協議事項の理解に正確さを欠き、打合せ記録の作成が不適切であった。 |
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・委託者との密接な連絡の実施、疑義についての質問及び提案等に積極的な取組みが見られた。 | ・委託者との連絡の実施、疑義についての質問及び提案等の取組みが概ね適切であった。 | ・委託者との連絡の実施、疑義についての質問及び提案等の取組みに積極性が見られなかった。 | ・委託者との密接な連絡の実施、疑義についての質問及び提案等に積極的な取組みが見られた。 | ・委託者との連絡の実施、疑義についての質問及び提案等の取組みが概ね適切であった。 | ・委託者との連絡の実施、疑義についての質問及び提案等の取組みに積極性が見られなかった。 |
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工程管理 | ・ミスや手戻り、外部機関とのトラブルがほとんど無く、当初の工程管理や指示事項を踏まえ、適切な工程管理により業務を完成させた。 | ・ミスや手戻り、外部機関とのトラブルに概ね適切に対応し、工程管理も概ね適切であった。 | ・ミスや手戻り、外部機関とのトラブルが多く、工程管理が不適切であった。 | ・ミスや手戻り、外部機関とのトラブルがほとんど無く、当初の工程管理や指示事項を踏まえ、適切な工程管理により業務を完成させた。 | ・ミスや手戻り、外部機関とのトラブルに概ね適切に対応し、工程管理も概ね適切であった。 | ・ミスや手戻り、外部機関とのトラブルが多く、工程管理が不適切であった。 |
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照査 | ・チェックリストの作成、チェック責任者の明示等、厳格な照査を実施した。 | ・チェック体制は概ね適切であった。 | ・チェック体制が不適切であり、照査内容が曖昧であった。 | ・チェックリストの作成、チェック責任者の明示等、厳格な照査を実施した。 | ・チェック体制は概ね適切であった。 | ・チェック体制が不適切であり、照査内容が曖昧であった。 |
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技術力 | ・検討事項の遂行、指示事項等への対応において十分な技術力を有していた。 | ・検討事項の遂行、指示事項等への対応において一応必要な技術力は有していた。 | ・検討事項の遂行、指示事項等への対応において技術力が不足していた。 | ・現地調査の結果を成果に十分反映させ、創意工夫により必要な検討作業事項、今後の検討方針等を積極的かつ的確に提案し、作業を進めた。 | ・現地調査の結果を一応成果に反映させ、必要な検討作業事項、今後の検討方針等を概ね的確に提案し、作業を進めた。 | ・現地調査の結果を成果に反映させず、必要な検討作業事項、今後の検討方針等に対する積極的な取組みが見られなかった。 |
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目的の達成度 | ・初期の目的に照らし、満足できる成果をあげた。 | ・初期の目的に照らし、概ね満足できる成果をあげた。 | ・初期の目的に照らし、満足できる成果でなかった。 | ・初期の目的に照らし、満足できる成果をあげた。 | ・初期の目的に照らし、概ね満足できる成果をあげた。 | ・初期の目的に照らし、満足できる成果でなかった。 |
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業務の成果品 | とりまとめ | ・業務遂行段階での指示事項等も含め、検討結果を図表等の表現の工夫により、内容を理解しやすく簡潔な表現で的確にまとめている。 | ・業務遂行段階での指示事項等も含め、検討結果を概ね理解しやすくまとめている。 | ・業務遂行段階での指示事項等も含め、検討結果が簡潔さに欠け、理解しにくく、記載方法に工夫が見られず、重要な点がわかりにくい。 | ・記載方法、図表等に創意工夫がみられ、目的、条件、内容、結果及び課題が簡潔で理解しやすく、重要な点がわかりやすい。 | ・記載方法、図表等が概ね的確であり、目的、条件、内容、結果及び課題が理解できる。 | ・記載方法、図表等に創意工夫がみられず、誤字、脱字もあり、見づらく読みにくい。目的、条件、内容、結果及び課題が簡潔さに欠け、理解しにくく、重要な点がわかりにくい。 | ・記載方法、図表等に創意工夫がみられ、目的、条件、内容、結果及び課題が簡潔で理解しやすく、重要な点がわかりやすい。 | ・記載方法、図表等が概ね的確であり、目的、条件、内容、結果及び課題が理解できる。 | ・記載方法、図表等に創意工夫がみられず、誤字、脱字もあり、見づらく読みにくい。目的、条件、内容、結果及び課題が簡潔さに欠け、理解しにくく、重要な点がわかりにくい。 |
・初期の目的に照らし、満足できる成果をあげた。 | ・初期の目的に照らし、概ね満足できる成果をあげた。 | ・初期の目的に照らし、満足できる成果でなかった。 | ・仕様書、打合せ等により必要とされた事項を完全にまとめており、資料等の必要な書類が整っている。 | ・仕様書、打合せ等により必要とされた事項を一応まとめており、資料等の必要な書類が整っている。 | ・仕様書、打合せ等により必要とされた事項のまとめが不十分であり、資料等の必要な書類が不足している。 | ・仕様書、打合せ等により必要とされた事項を完全にまとめており、資料等の必要な書類が整っている。 | ・仕様書、打合せ等により必要とされた事項を一応まとめており、資料等の必要な書類が整っている。 | ・仕様書、打合せ等により必要とされた事項のまとめが不十分であり、資料等の必要な書類が不足している。 | ||
技術力 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件を十分吟味して設定している。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件の綱目設定が概ね適切である。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件の綱目設定が不適切である。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件を十分吟味して設定している。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件の綱目設定が概ね適切である。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件の綱目設定が不適切である。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件を十分吟味して設定している。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件の綱目設定が概ね適切である。 | ・目的の成果を導き出すための解析手法、解析条件の綱目設定が不適切である。 | |
・業務内容の技術的な考察が十分なされ、初期の目的に照らし、優れた成果である。 | ・業務内容の技術的な考察がなされ、初期の目的に照らし、概ね良好な成果である。 | ・業務内容の技術的な考察が不十分で、初期の目的に照らし、成果の水準が低い。 | ・業務内容の技術的な考察が十分なされ、初期の目的に照らし、優れた成果である。 | ・業務内容の技術的な考察がなされ、初期の目的に照らし、概ね良好な成果である。 | ・業務内容の技術的な考察が不十分で、初期の目的に照らし、成果の水準が低い。 | ・業務内容の技術的な考察が十分なされ、初期の目的に照らし、優れた成果である。 | ・業務内容の技術的な考察がなされ、初期の目的に照らし、概ね良好な成果である。 | ・業務内容の技術的な考察が不十分で、初期の目的に照らし、成果の水準が低い。 | ||
照査 | ・チェックの方法に努力と工夫がみられ、最終成果に単純ミスがほとんどなかった。 | ・重要部分のチェックに工夫がみられ、最終成果に一応信頼性はある。 | ・チェック方法の工夫に欠け、最終成果に単純ミスが多く、やり直し等、信頼性に欠けた。 | ・チェックの方法に努力と工夫がみられ、最終成果に単純ミスがほとんどなかった。 | ・重要部分のチェックに工夫がみられ、最終成果に一応信頼性はある。 | ・チェック方法の工夫に欠け、最終成果に単純ミスが多く、やり直し等、信頼性に欠けた。 | ・チェックの方法に努力と工夫がみられ、最終成果に単純ミスがほとんどなかった。 | ・重要部分のチェックに工夫がみられ、最終成果に一応信頼性はある。 | ・チェック方法の工夫に欠け、最終成果に単純ミスが多く、やり直し等、信頼性に欠けた。 |