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【虫を探そう!】虫さがしのヒント! のぺーじ

虫を探すなら、野原や雑木林などに行くもの…と、思い込んでいませんか?
もちろんそれも間違いではないですが、↓こんな探し方もありますよ!
リストに載せてある種を中心にご紹介します ^_^

 

◆ 灯火

光に集まる習性のある虫は、多いです。

とくに夜行性の虫は、明かりに寄ってくる種がたくさんいます。

カブトムシやクワガタなどは、実は、樹液の出るクヌギの木より夜のガソリンスタンドの方がたくさん見つかる!なんていう話もあるぐらいです。

 

ひと昔前は、虫を探す人たちがよく夜のコンビニを渡り歩いていたそうです笑。

近年では、虫の好む蛍光灯に代わってLEDライトが一般的となり、お店などの明かりに集まる虫は少なくなっていますが、それでも、光に引き寄せられてきている虫は見つかります。

 

暗くなってからお買い物や習い事などで外出する機会があれば、明かりの下でちょっと足を止めてみましょう。

また、とくに外灯が今も蛍光灯のおうちでは、夜ちょっと玄関先などを探してみると、思いがけず面白いものが見つかるかもしれません。

 

ガ、カミキリムシ、ゲンゴロウ、カメムシ、ウスバカゲロウ、カマキリモドキやヘビトンボなどは、灯火採集で見つかりやすいです。

また、県内では56年ぶりに小美玉で見つかったマエアカヒトリや、市内で過去たった1件のタガメの記録も、灯火採集によるものです。

 

◆ 地面

花や草、樹木ばかりでなく、地面にも多くの虫がいます。

 

主に地面を徘徊して暮らしているハンミョウやゴミムシのような虫も少なからずいますし、オサムシのように飛べない虫も意外と多いです。

それから、多くの虫の幼虫やサナギが地面や地中を住処にしています。

 

注目すると面白いのが、産卵です。

 

アリジゴクという幼虫の呼び名でおなじみのウスバカゲロウの仲間は、多くが地面に産卵します。

 

また、ニッポンハナダカバチは、主に河川敷や湖畔などの砂地に巣を作って子育てをします。

砂地を掘って穴を開けたり、巣穴から出てきてその穴を埋めて隠したり、獲物を抱えてその巣に帰ってきたりするハチを見つけたら、この種である可能性が高いです。

 

夜のうちに街の灯火に寄ってきてそのまま帰りそびれた虫が、朝、アスファルトやコンクリートの地面に残っていることもあります。

珍しい虫の死骸を見つけられることもあります。

 

通勤通学などの日常の足元でも、何か見つかるかもしれません。

 

◆ 公園や舗道の手すりや柵

緑地の中では、植物でなくても、人の目の届きやすい手すりや柵でも、たくさんの虫が見つかります。

 

珍しい虫が見つかることは少ないかもしれませんが、まずは身近な種を見慣れ覚えてゆきたい初心者にはピッタリの観察場所です。

 

 

◆ 庭木・街路樹

おうちの周りや街中の植物に、思いがけず注目の虫が見つかることもあります。

 

昨今、従来は日本にいなかったはずのカミキリムシが、全国各地で問題になってきています。

 

クビアカツヤカミキリは、もはや人の暮らしと切り離せないサクラ・ウメ・モモなどのバラ科の木を食べます。

 

ツヤハダゴマダラカミキリは、トチノキ・ニレ・カエデ・ヤナギなど、街中や道路際などでも見られる木を広範にわたって食べます。

 

ふだんの生活の中でも、木の近くを通りがかる際には、何かいないか、フラスなどの食痕がないか、確認してみましょう。

できれば大きな被害が生じる前に見つけて対処したいですね。

 

少し話が逸れますが、カミキリムシに限らず、虫の食べる植物を知り、まずその植物を探すのは、虫を探すのにとても良い方法です。

アサギマダラならキジョラン、オオムラサキならエノキ、ミドリシジミならハンノキといった感じです。

 


掲載日 令和5年1月27日
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